世界の女性ジャズヴォーカル 2015ベストCD
2015年も忙しくてウェブを更新できずじまいでした。今年もCDでの入手できずMP3で入手したものがありました。1994年頃から世界の女性ボーカルをコレクションしてきましたが、ポップス寄りのものが増え、このウェブで紹介するべきものが減ってきたようです。この数年、東欧の歌手のCDが多く入ってくるようになったことは嬉しいことです。
2015年のベストCDを選ぶのには少し困りました。これは絶対というものがなく、結局大御所Tina Mayを選びました。他の2枚はなかなか気に入っています。(2015.12.31記載
)
2015 1st Prize
My Kinda Love / Tina May / HEP / 2014 , UK
Tina Mayがビッグバンドも率いるFrank Griffith(Sax,Cl)やJohn Pearce(P)らと組み、曲によりストリングスも加えてオーソドックスなジャズボーカルを聴かせてくれるアルバムです。Tina Mayの歌とバンドのアレンジ、伴奏は文句のつけようがありません。近年これほどのメインストリームジャズ・ボーカルはめずらしくなりました。
2015 2nd prize
Plays Standards / Hajdu Klára / Grund Records / 2015 , Hungary
Dedicated to Chet Baker

2010年にデビュー。当初は内容も容姿もポピュラー路線でしたが、このチェット・ベーカーに捧げたCD'Playing Standards'をリリースして一気に注目をされました。
歌唱力や声は、すごく高いとは言えませんが、魅力はいっぱいの歌手です。Olah Kristianというピアニスト、まだ若いようですがたいへん巧く、これからの活躍が期待されます。
Hajdu Kláraの表記ですが、ハンガリーでは日本と同じく姓・名順に表記するのでこれが母国での表記です
2015 3rd prize
I Thought About You / Nikoletta Szöke / Gats Production / 2014 , Japan
ハンガリーの美人歌手。2008年にCDデビューした後、Atelier Sawanoから2009年から4年連続でCDを出し、2014年東欧を得意とするガッツ・プロダクションからこのCDを出しました。個人的にはSawano時代のNikoretta Szökeが今一つ好きになれなかったのですが、成長したのか、録音のせいなのか、このCDはかなり好感が持てました。もともと歌のうまい歌手なので、これからが楽しみです。