 Claire Martin / UK |
| 1967年、英ロンドン生まれの女性ジャズ・シンガー。12歳でジュディ・ガーランドの楽曲をすべて歌えるなど早くから才能を開花。客船クイーン・エリザベス2世号の劇場専属歌手を経て、1992年にアルバム'The Waiting Game'ザ・ウェイティング・ゲームでデビュー。数々の受賞など高い実力と人気を誇る。大英帝国勲章も受勲し、“英ジャズのファースト・レディ”としても親しまれている。世界でも指折りのジャズ歌手。 彼女を世に送り出したRichard Rodney Bennett(作曲家,P,Vo)とは'When the Lights Are Low'(Linn 2005)、'Witchcraft'(Linn 2011)、'Say It Isn't So'(Linn 2013)の3ＣＤで共演したが、Richard Rodney Bennettは2012年12月24日76歳でこの世を去った。少しハスキーな声で、ドライブ感あふれる、スインギーな歌が魅力。 筆者は1994年、Claire Martinの"Devil May Care(1993,Linn Records)"の1曲目タイトル曲(Dob Dorough)を聴いて感銘を受けコンテンポラリー・ジャズ・ボーカルの世界に入り込むことになった。 2018年、デビュー25年の節目にあたるためか、初めてUK Linn RecordsではないデンマークのStunt RecordsからのCD ' Bumpin'を録音、リリースした(発売は2019年)。ただし、これは長年共に活動してきたギター演奏 Jim Mullenとの共同クレジットでWes Montgomeryに捧げたアルバム。バックはデンマークのピアノトリオを起用している。 同じ2018年Linn Recordsから初めてスエーデンのピアノトリオとのCD ' Believin' It 'を録音、2019年に発売となった。ポップス系の曲も交えてコンテンポラリーな内容から始まり、後半ぐっとジャズらしい曲を並べ、ピアノのMartin Sjöstedtとのデュオ ' I Told You So 'で締めくくる。若い頃のようなダイナミックさは薄れたものの、年輪を重ね、数多いClaire Martinのアルバムの中でも特筆すべき出来栄えとなった。 2020年Denmark Stuntレーベルからの第2弾が早くも発売されました。Claire Martinにとって初めてのビッグバンド・オーケストラとの共演で、しかも有名なスタンダード曲ばかりを歌っています。(1曲は師匠のRichard Rodney Bennetteの曲) トロンボーン・アレンジのCallum Au との並記となっています。少し古いスタンダードも入っていて、ポップス色でなくポピュラー色が強いというのもClaire Martinにとって初めてのアルバムです。(August,2020) Claire Martin Stunt Records第3弾はアメリカの作曲・指揮者・ピアニスト Scott Dunnとの共演で、彼女を世に送り出したRichard Rodney Bennettに捧げたアルバム。(June, 2023) |
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